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インプラントの歯はホワイトニングできる?自然に見せるコツと対策

  • カンドーレ歯科
  • 3月23日
  • 読了時間: 13分



▶︎1. インプラントとホワイトニングの基本情報



歯の見た目や機能を整える方法には、インプラントとホワイトニングがあります。どちらも口元の美しさに関わるものですが、それぞれ目的や特徴が異なります。まずは基本的な情報を確認していきましょう。


1.1 インプラントとは?メリット・デメリット

インプラントとは、歯を失った部分に人工の歯根を埋め込み、上に人工歯を装着する治療法です。天然歯に近い見た目と噛み心地が得られるため、多くの人に選ばれています。


〈インプラントのメリット〉

  • 自然な見た目と噛み心地を再現できる

  • ほかの歯に負担をかけない

  • 適切なケアをすれば長期間使用できる


〈インプラントのデメリット〉

  • 保険適用外のため費用が高額になりやすい

  • 外科手術が必要で、治療期間が長い

  • 骨の状態によっては治療が難しいことがある


インプラントは、失った歯を補う方法として優れていますが、費用や治療期間も考慮する必要があります。


1.2 ホワイトニングとは?種類と特徴

ホワイトニングとは、歯の表面や内部の着色を取り除き、歯を白くする施術のことです。歯の色を明るくすることで、口元の印象をより美しくできます。


〈ホワイトニングの種類〉

種類

方法

特徴

オフィスホワイトニング

歯科医院で専用の薬剤とライトを使用

即効性があり、短期間で白くできる

ホームホワイトニング

自宅で専用のマウスピースと薬剤を使用

自然な白さになり、色持ちが良い

デュアルホワイトニング

オフィスとホームを併用

効果が高く、白さが長持ちする


ホワイトニングは、歯の状態や希望の白さに応じて適切な方法を選ぶことが大切です。


1.3 インプラントとホワイトニングの違い

インプラントとホワイトニングは、どちらも歯を美しくする方法ですが、目的や仕組みが異なります。


項目

インプラント

ホワイトニング

目的

失った歯を補う

歯の色を白くする

方法

人工歯根を埋め込み、人工歯を装着

薬剤を使って歯を白くする

効果の持続

長期間(メンテナンス次第)

数か月~数年(ケア次第)

費用

高額(数十万円)

比較的安価(数千円~数万円)


インプラントは「歯の機能回復」、ホワイトニングは「歯の美白」が目的ですそのため、両方を組み合わせることで、機能的にも見た目にも満足のいく口元を手に入れられます。



▶︎2. インプラントの歯はホワイトニングできる?



インプラントを入れた後、「もっと歯を白くしたい」と思うことはありませんか?しかし、インプラントの歯は天然歯とは性質が異なり、ホワイトニングの効果が期待できません。ここでは、その理由を詳しく解説していきます。


2.1 インプラントの材質と色の関係

インプラントの歯は、主にセラミックやジルコニアなどの人工素材で作られています。

一般的に、インプラントの人工歯に使われる材質は以下のようなものがあります。


材質

特徴

色の変化

セラミック

自然な透明感があり、美しい仕上がり

変色しにくいが、表面の汚れはつくことがある

ジルコニア

強度が高く、白さが長持ち

変色しにくいが、光の透過性が低い

レジン(樹脂)

保険適用の人工歯で安価

時間とともに黄ばみやすい


セラミックやジルコニアは変色しにくい特性を持っていますが、一度色が決まると後から白くすることはできません。そのため、ホワイトニングを考えている場合は、最初に歯の色をしっかり決めることが大切です。


2.2 天然歯とインプラントの色の違い

天然歯とインプラントでは、色の見え方に違いがあります。

ホワイトニングは天然歯のエナメル質に作用して白くしますが、インプラントは人工素材のため、ホワイトニングの影響を受けません。


項目

天然歯

インプラント

素材

エナメル質・象牙質

セラミック・ジルコニアなど

色の変化

年齢や飲食物で変化

基本的に変わらない

ホワイトニングの影響

効果あり

効果なし


そのため、ホワイトニングをすると天然歯だけが白くなり、インプラントとの色の差が目立ってしまう ことがあります。自然な仕上がりを求める場合、インプラントの色選びやホワイトニングのタイミングに工夫が必要です。


2.3 ホワイトニングが効かない理由

ホワイトニングが効くのは、歯の内部にある色素を分解できるからです

ホワイトニングの薬剤(過酸化水素や過酸化尿素)は、エナメル質の内部に浸透し、色素を分解します。しかし、インプラントは人工素材のため、薬剤が浸透せず、色が変わりません。


また、ホワイトニングが効かないだけでなく、強い薬剤によってインプラントの表面を傷めてしまう可能性もあります。とくにレジン(樹脂)の人工歯は、ホワイトニング剤の影響でザラつきやすくなり、逆に汚れがつきやすくなることも。


そのため、インプラントを白くしたい場合は、ホワイトニングではなく別の方法を検討する必要があります。



▶︎3. インプラントの色を白くする方法



ホワイトニングではインプラントの色を変えられませんが、白く見せる方法はいくつかあります。ここでは、インプラントの色を調整するための具体的な方法を紹介します。


3.1 セラミックの選び方で白さを調整

インプラントの人工歯を作る際に、セラミックの色を調整することで白くすることができます。インプラントの色は、自分の希望や周りの歯の色に合わせて選ぶことが可能です。

セラミックの色の選び方には、次のポイントがあります。


  • シェードガイド(色見本)を参考にする

    歯科医院では「シェードガイド」と呼ばれる色見本を使い、患者の希望に合わせた色を選びます。


  • 周囲の歯より少し明るめの色を選ぶ

    インプラントは経年変化しにくいので、最初から少し明るめの色にしておくと、将来的に天然歯とのバランスがとれます。


  • セラミックの種類を選ぶ

    透明感があり自然な白さを求めるなら「オールセラミック」、強度を重視するなら「ジルコニア」がおすすめです。


インプラントの色は一度決めると変えにくいため、慎重に選ぶことが大切です


3.2 クリーニングで表面の汚れを落とす

インプラント自体の色は変わりませんが、クリーニングをすることで汚れを落とし、より白く見せることができます。


インプラントの表面には、次のような汚れが付着することがあります。

汚れの種類

原因

対策

プラーク(歯垢)

磨き残し

歯ブラシやフロスで毎日ケア

歯石

プラークの蓄積

定期的な歯科クリーニング

着色(ステイン)

コーヒー・お茶・喫煙など

研磨剤の少ない歯磨き粉を使用


特に、歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングを受けると、インプラントの表面の汚れや黄ばみをしっかり除去できます


3.3 インプラントのやり直しは可能?

「インプラントの色を変えたいけれど、やり直しはできるの?」と気になる方もいるでしょう。

インプラントの色を変える方法として、人工歯(上部構造)を交換するという選択肢があります。


〈インプラントのやり直しのポイント〉

  • 人工歯のみ交換が可能(インプラントの土台はそのまま)

  • 費用がかかる(1本あたり数万円~数十万円)

  • 健康な歯には影響なし


もし現在のインプラントの色に不満がある場合は、歯科医師に相談して、人工歯の交換が可能か確認してみるのがおすすめです。



▶︎4. インプラントとホワイトニングを両立させるには?

インプラントとホワイトニングを両立させることで、より自然で美しい口元を手に入れることができます。ここでは、インプラントとホワイトニングをバランスよく取り入れるためのポイントを紹介します。


4.1 インプラント前にホワイトニングをするべき理由

インプラントを入れる前にホワイトニングを行うことで、より自然な見た目に仕上げることができます。

その理由は以下の通りです。


  • 天然歯とインプラントの色を揃えられる

    ホワイトニングで天然歯を白くしてからインプラントを作ると、周囲の歯との色のバランスがとれます。


  • インプラントは後から色を変えられない

    一度作ったインプラントの人工歯は、ホワイトニングでは白くなりません。事前にホワイトニングをしておけば、将来的に色の不一致を防げます。


  • 理想の白さに合わせたインプラントを選べる

    先にホワイトニングで希望の歯の白さを決めておけば、それに合わせたインプラントを作製できます。


結論として、インプラントを入れる前にホワイトニングをしておくと、長期的に見ても美しい仕上がりになります。


4.2 インプラントの色に合わせたホワイトニング方法

すでにインプラントを入れている場合は、ホワイトニングの方法を工夫することで、周囲の歯とインプラントの色を自然に見せることができます。

主な方法として、次の2つが挙げられます。


  • ホワイトニングの回数や濃度を調整する

    ホワイトニングを行うと、天然歯が明るくなりすぎてインプラントと色の差が目立つことがあります。そのため、少しずつ白くする方法を選ぶと、自然な仕上がりになりやすいです。


  • ホワイトニング後に人工歯を交換する

    すでにインプラントを入れている場合でも、ホワイトニング後に人工歯を交換すれば、周囲の歯と色を揃えることができます。ただし、費用がかかるため、歯科医と相談してから決めるのがよいでしょう。


4.3 歯科医院で相談するときのポイント

インプラントとホワイトニングを両立させるには、歯科医院での事前相談がとても重要です。相談の際には、次のポイントを意識するとスムーズです。


  • ホワイトニングの希望の白さを伝える

    どの程度の白さにしたいのか、歯科医に具体的に伝えると適切な方法を提案してもらえます。


  • インプラントの色をどうするか決める

    先にホワイトニングをしてからインプラントを作るのか、インプラントの色を優先するのかを考えておくとよいでしょう。


  • 長期的なメンテナンスについて相談する

    インプラントも天然歯も、定期的なメンテナンスが必要です。ホワイトニング後の色の変化や、インプラントのクリーニング方法についても確認しておきましょう。


歯科医院でしっかり相談し、自分に合った方法を選ぶことで、自然で美しい歯を長く保つことができます。



▶︎5. ホワイトニングした歯とインプラントを自然に見せるコツ

ホワイトニングをした歯とインプラントの色の違いが目立たないようにするには、いくつかのポイントを意識することが大切です。ここでは、色ムラを防ぐ方法や、白さをキープするための習慣について紹介します。


5.1 色ムラを防ぐセルフケア方法

ホワイトニングをした歯とインプラントの色ムラを防ぐためには、毎日のセルフケアが重要です。

特に気をつけるべきポイントは以下の通りです。


  • 歯磨きは研磨剤の少ないホワイトニング用歯磨き粉を使う

    研磨剤が強すぎるとインプラントの表面を傷つけてしまうため、やさしくケアできる歯磨き粉を選びましょう


  • 着色しやすい飲食物を避ける

    コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなどの色の濃い食品は、天然歯の着色を進める原因になります。なるべく控えめにするのが理想です。


  • 歯間ブラシやフロスを使う

    インプラントの周りや天然歯の間に汚れが溜まると、色ムラの原因になります。毎日のケアに取り入れましょう。


日々のケアをしっかり行うことで、ホワイトニング後の色ムラを防ぎ、自然な見た目をキープできます。


5.2 インプラントのメンテナンスの重要性

インプラントは虫歯にはなりませんが、メンテナンスを怠ると汚れが付着し、色が変わって見えることがあります

適切なメンテナンス方法として、次の点に注意しましょう。


  • インプラント専用の歯ブラシや歯間ブラシを使用する

    通常の歯ブラシでは届きにくい部分があるため、専用のケア用品を使うのがおすすめです。


  • 定期的に歯科医院でクリーニングを受ける

    プロの手によるクリーニングで、歯の表面の汚れや着色を落とすことができます。インプラントと天然歯の色の差を目立たせないためにも、定期的なチェックを忘れずに。


  • インプラント周囲炎を防ぐ

    インプラントの周りに炎症が起きると、歯茎が下がり、見た目のバランスが崩れることがあります。歯科医院でのチェックを受けながら、しっかりケアしましょう。


インプラントの色を保つためには、日常のケアと歯科医院でのメンテナンスの両方が必要です。


5.3 長く白さを保つための習慣

ホワイトニングの効果を長持ちさせるには、日々の生活習慣が大きく影響します。次のポイントを意識することで、白さをできるだけキープできます。


  • ホワイトニング後の24時間は着色しやすい食品を控える

    ホワイトニング直後の歯は色素を吸収しやすい状態になっています。コーヒーやカレーなどは避けましょう。


  • 食後は水で口をすすぐ

    すぐに歯を磨けない場合は、水で口をすすぐだけでも着色を防ぐ効果があります。


  • 禁煙を意識する

    タバコのヤニは、ホワイトニング後の歯に大きく影響を与えます。白さを保ちたいなら、禁煙を検討するのも良いでしょう。


ホワイトニングの効果を長持ちさせるためには、毎日のケアだけでなく、生活習慣を見直すことも大切です。



▶︎6. まとめ

インプラントとホワイトニングは、それぞれ歯の見た目や機能を向上させるための治療ですが、組み合わせることでより美しい口元を手に入れることができます。ここでは、これまでの内容をふまえて重要なポイントを整理します。


6.1 インプラントとホワイトニングの相性

インプラントとホワイトニングをうまく組み合わせることで、自然な美しさを長く維持できます。 ただし、それぞれの特性を理解しておくことが大切です。


  • インプラントの人工歯はホワイトニングでは白くならない

    そのため、治療の順番を工夫することで色のバランスを整えることが重要です。


  • ホワイトニングを先に行うことで、理想の白さのインプラントを作れる

    インプラントの色は後から変更しにくいため、事前にホワイトニングをしておくのが理想的です。


  • ホワイトニング後の色に合わせて、インプラントの人工歯を交換することも可能

    すでにインプラントを入れている場合は、人工歯の交換を検討することで白さを調整できます。


6.2 自分に合った方法を見つけるには

インプラントとホワイトニングをバランスよく取り入れるには、歯科医と相談しながら自分に合った方法を選ぶことが大切です。


  • ホワイトニングをするかどうかを早めに決める

    インプラント治療を始める前に、ホワイトニングを行うかどうかを決めておくと、スムーズに治療を進められます。


  • 自分の歯の色やライフスタイルに合ったホワイトニング方法を選ぶ

    歯科医院でのオフィスホワイトニング、自宅で行うホームホワイトニング、両方を組み合わせたデュアルホワイトニングなど、選択肢を比較検討しましょう。


  • インプラントやホワイトニングのメンテナンスを継続する

    定期的なクリーニングや適切なセルフケアを続けることで、美しい歯の状態を長く保つことができます。


インプラントとホワイトニングを上手に組み合わせることで、健康的で魅力的な口元を維持できます 歯科医と相談しながら、最適な方法を選んでいきましょう。



▶︎インプラントとホワイトニングのご相談は、カンドーレ歯科へ

インプラントの色やホワイトニングの効果についてお悩みの方は、カンドーレ歯科 にご相談ください。当院では、インプラント治療をはじめ総合的な審美治療を提供しています。


  • インプラント前のホワイトニング相談 で、自然な仕上がりをサポート

  • ホワイトニング後の色に合わせた人工歯の選択 で、理想の白さを実現

  • 専門医による高度なインプラント治療 で、長く美しさを保つ歯を提供


カンドーレ歯科では、患者さま一人ひとりのご要望に合わせた治療プラン をご提案します。「インプラントとホワイトニング、どっちが先?」と迷っている方も、まずはお気軽にご相談ください!






 
 
 

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